著　者　：アルボムッレ・スマナサーラ【監修】　小川晃代　湯沢祐介【写真】 ＮＤＣ　：748 発行者　：インプレス 刊行年月：2021/02 底本ISBN：9784295010937

「つらい心がほっこり癒やされる　ゆるねこ×ブッダの言葉」

推薦文：小松島西高校　学校司書
　本書は仏教の教えとかわいい猫の写真をコラボさせて、ブッダの教えを親しみやすく教えてくれる一冊です。
　本書の「はじめに」に、スマナサーラ長老の言葉があります。「猫は人間から愛情を引き出す天才です。ブッダの教えは、その愛情を清らかで広大無辺な『慈しみ』へと進化させてくれます。」なるほど、猫と仏教の組み合わせは自然なものだと感じられてきます。
　ブッダの教えと言っても、どれもやさしい言葉で書かれているので、かなり読みやすいです。さらに章末の「まとめ」として書かれているコラムを読めば、説かれている教えの理解が深まります。
　全部で7つの章に分かれていて、個人的には「3章人間関係について」は考えさせられましたが、読む人によって心に響く文章があると思います。
　ただかわいい猫の写真を眺めて癒やされてもいいし、そこに説かれた教えに考えを巡らせてもいいし、折に触れくり返し読みたい本だと思いました。